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2007年03月21日

アルファ・ロメオってナニモノ?13

歴代アルファ・ロメオの中で何が一番欲しいか?

と良く考えます。経済的条件や使い方という制約を取っ払う

前提で考えるとどうなるか。

8C2900の画期的なメカニズムやボディーは

とても素晴らしいし、ジュリアも可愛い。

ティーポBはかっこいいし、75のボクシーな

スタイリングは今でも通用します。

と、いろいろ悩んだ結果

あるふぇった
になりました。これはメカニズムが素晴らしい。

というか異常です。1972年に発表されたこのクルマは

オラツィオ・サッタ・プーリガさんという当時のチーフエンジニア

の最後の作品であります。というのも1974年に

彼は亡くなってしまうからです。

彼はアルファ・ロメオが超高級車メーカーの頃入社し

、戦後の大衆車路線化を陣頭指揮した人物です。

母国の敗戦、敗戦直後のレースでの大活躍、

そしてIRI(イタリア産業復興公社)のもとでの大衆車生産。

どれもこれも修羅場です。その修羅場を潜り抜けた人物が

、ミスターアルファ・ロメオが人生最後に創造したクルマ

、というだけで入手する価値があると思います。

さてメカニズムですが、アルフェッタには

トランスアクスルと、ドディオン・リアアスクル、という

技術が、採用されています。

トランスアクスルは重いギアボックスをエンジンと切り離し

、リアのファイナルユニットに配置する、というもので

クルマの重量配分を50:50の理想的な形にします。

これはごく一部の高価格車に採用された形式で

量産車ではありえないコストがかかります。

一方でシフトフィールは長いロッドを操作するので

悪くなるという欠点があるのですが。

ド・ディオン式とは、デフギアをフレームに固定して、

スイングする両ホイールを、軽量,剛性の高いパイプ

で連結したもので、バネ下重量の軽減と、重心の低下

を計ったものです。これもコストがかかります。

ここに恐らく自らの死期を悟っていたであろう

プーリガさんの強い執念を感じます。

きっと経営陣との確執もあったでしょう。

が、最終的には彼の思いは実ったのです。

きっとアルファ・ロメオを愛する人は

とてつもない思いを込めて、モノを作る、

そんな姿勢を、そして製品を見たい人なの

ではないでしょうか。

ちなみに1973年の価格は265万円、

同じ時期のマツダサバンナが79万5000円でした。

追記ながら、第二次大戦直後、アルファ・ロメオのレース

での活躍というものが、敗戦国イタリアの人々にどのくらいの

勇気を与えたのかを想像すると、このクルマは

イタリアがプーリガさんに与えた最後のご褒美のようなもの

かもしれません。
あるふぇったバック

投稿者:alfaromeo-redmediaat 17:48| 編集長のつぶやき小屋 | コメント(0) | トラックバック(0)

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